「編み物にも資格があるの?」「趣味で編み物をしているけれど、資格を取るならどれがいい?」と気になっている方もいるでしょう。
編み物には、かぎ針編みや棒針編みを段階的に学ぶ資格・講座のほか、編み物の知識を在宅試験で証明できる民間資格、文部科学省後援の編物技能検定など複数の選択肢があります。
結論からいうと、すべての人に同じ編み物資格がおすすめというわけではありません。
趣味の上達が目的なのか、講師を目指すのか、在宅で資格を取りたいのかによって選ぶべき編み物資格は変わります。
たとえば、かぎ針編み・棒針編みの技術を段階的に身につけたい人と、自宅で学習して資格取得を目指したい人では適した講座が異なります。
この記事では、代表的な編み物資格の種類や違い、取得方法、資格選びのポイントまで初心者にも分かりやすく解説します。
編み物資格とは?どんな種類がある?
編み物資格とは、編み物に関する知識や技術を学び、その習得度を資格や認定証などの形で示せるものです。
代表的なものには、次のような資格・認定制度があります。
| 資格・講座 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 編み物マイスター® | 編み物の種類・道具・毛糸・編み方など幅広い知識を問う | 在宅で資格試験を受けたい人 |
| 手編みニットデザイナー | 編み図・毛糸・作品の仕上げなど手編みの知識を問う | 手編みの知識を資格として形にしたい人 |
| 毛糸編物技能検定 | 文部科学省後援の技能検定 | 級を上げながら実力を証明したい人 |
| レース編物技能検定 | レース編物を対象とする文部科学省後援の技能検定 | レース編みを深く学びたい人 |
| 日本手芸普及協会の手編み学習システム | かぎ針編み・棒針編みを入門・講師・指導員と段階的に学ぶ | 技術を体系的に学びたい人 |
資格名だけを見ると違いが分かりにくいですが、取得方法はかなり異なります。
試験を受けて取得する資格もあれば、所定のカリキュラムを学習して上位課程へ進んでいくものもあります。
資格名の知名度だけで選ぶのではなく、「何を学びたいか」「取得後に何をしたいか」から選ぶことが大切です。
編集部では、特に初心者の場合、最初に「資格取得そのものが目的なのか、編み物技術の習得が目的なのか」を決めておくことをおすすめします。
編み物資格に国家資格はある?
編み物資格について調べると、「国家資格なの?」「公的な資格はある?」と疑問に思う方もいるでしょう。
編み物マイスター®や手編みニットデザイナーなどは国家資格ではなく、民間団体が認定する資格です。
一方、日本編物検定協会が実施する毛糸編物技能検定とレース編物技能検定は、文部科学省後援の技能検定です。
日本編物検定協会では、これらについて公的な資格として履歴書に記載できると案内しています。
ただし、「文部科学省後援」と「国家資格」は同じ意味ではありません。
編み物に関する資格を選ぶ際は、「国家資格」「文部科学省後援の検定」「民間資格」を混同しないようにしましょう。
この違いについては、「編み物 国家資格」を狙う別記事で詳しく解説する予定です。
代表的な編み物資格を比較
ここからは、編み物資格を取得したい人が比較候補にしやすい代表的な資格を見ていきましょう。
編み物マイスター®
編み物マイスター®は、日本生活環境支援協会(JLESA)が認定する資格です。
編み物の基本や道具、毛糸の種類・選び方のほか、棒針編み、かぎ編み、アフガン編み、編み図、作品の手入れなど幅広い知識が試験範囲となっています。
公式情報では、受験資格は特になく、受験料は10,000円(税込)。インターネットから申し込み、在宅で受験できます。
合格基準は70%以上の評価です。
現在は試験期間・受験申込期間がなくなり、いつでも検定試験を受けられる仕組みになっています。
編み物の技術だけに特化するというより、材料・道具・編み方・歴史・手入れなど幅広い知識を学びたい人が候補にしやすい資格です。
手編みニットデザイナー
手編みニットデザイナーは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格です。
編み図の見方、毛糸と編み針の選び方、作品の仕上げ方などの知識に加え、棒針編み・かぎ編み・アフガン編みなどについての理解が求められます。
こちらも受験資格は特になく、受験料は10,000円(税込)、在宅受験で合格基準は70%以上です。
資格取得後について、認定団体では自宅やカルチャースクールで講師活動ができる資格として案内しています。
編み物マイスター®と共通する部分もありますが、認定団体が異なる別資格です。
毛糸編物技能検定
毛糸編物技能検定は、日本編物検定協会が実施している文部科学省後援の技能検定です。
2026年度も実施されており、毛糸編物技能検定は1級から5級まであります。
試験範囲は各級の審査基準に基づきますが、上位級を受験する場合には、それ以前の級の内容についても理解が必要とされています。
「自分の編み物レベルを級という形で確認したい」「段階的に上位級を目指したい」という人にとって、通信講座型の資格とは異なる選択肢になります。
レース編物技能検定
同じ日本編物検定協会が実施しているのが、レース編物技能検定です。
こちらは1級から3級まであり、レース編物の技能と知識を審査します。
毛糸を使った一般的な編み物ではなく、レース編みを深く学びたい人向けです。
日本手芸普及協会のかぎ針編み・棒針編み
編み物技術を段階的に学びたい人は、日本手芸普及協会の手編み学習システムも候補になります。
現在、かぎ針編み・棒針編みともに、
入門
↓
講師
↓
指導員
という3段階の学習体系になっています。
さらに、かぎ針編みと棒針編みの両方を指導員まで修了すると、手編み准師範へ進むことができます。
たとえば、かぎ針編み入門科では針と糸の持ち方から9つの編み方を学び、小物からウェアまで複数の作品制作を通して基本を習得します。
「資格だけ欲しい」というより、作品を実際に編みながら技術を積み上げたい人に向いた学び方です。
編み物資格はどれがいい?目的別の選び方
編み物資格にはそれぞれ特徴があるため、「一番有名そうだから」という理由だけで決める必要はありません。
編集部では、次のように目的を分けて考えると選びやすいと考えます。
自宅で編み物資格を取りたい
仕事や家事などで決まった時間に教室へ通いにくい人は、在宅学習・在宅受験に対応している資格が選択肢になります。
編み物マイスター®と手編みニットデザイナーは、どちらも在宅受験に対応しています。
さらに、両資格に対応する認定講座としてSARAスクールと諒設計アーキテクトラーニングがあります。
通信講座を利用するメリットは、資格試験の範囲に沿って基礎から順番に勉強しやすいことです。
一方で受講料が必要になるため、すでに十分な知識があり自分で試験対策できる人なら、資格試験へ直接申し込む方法も比較しておきましょう。
かぎ針編み・棒針編みの技術をしっかり学びたい
実際に作品を作る技術を段階的に身につけたい場合は、日本手芸普及協会のカリキュラムが候補になります。
特に、
「編み図を見れば何となく編めるけれど基礎に自信がない」
「自己流から一度きちんと学び直したい」
「将来的に人へ教えられるレベルを目指したい」
という人は、単発の資格試験だけでなく、作品制作を含むカリキュラムも比較したほうがよいでしょう。
編み物講師を目指したい
講師を目指す場合は、「講師と名乗れる資格か」だけで選ばないことが重要です。
教えるためには、編み物そのものの技術に加えて、相手のレベルに合わせて説明したり、間違いを見つけて修正方法を伝えたりする力も必要になります。
日本手芸普及協会では講師科・指導員と段階的に進む仕組みがあり、講師科修了後に講師登録すると教室登録や教材購入などの講師活動サポートを受けられると案内されています。
一方、手編みニットデザイナーも資格取得後の講師活動が想定されています。
講師を目指すなら「資格を取れるか」だけでなく、「どのレベルまで実技を学べるか」「取得後にどんな活動を想定した資格か」まで確認しましょう。
履歴書に書ける編み物資格を探している
履歴書への記載を重視するなら、資格の認定団体と位置づけを確認しましょう。
日本編物検定協会では、毛糸編物技能検定・レース編物技能検定について、公的な資格として履歴書に記載できると明記しています。
民間資格についても資格欄へ記載すること自体は考えられますが、応募する仕事内容との関連性も重要です。
編み物と関係のない仕事へ応募する場合と、手芸店・講師・ハンドメイド関連の仕事へ応募する場合では、資格の伝わり方も異なります。
編み物資格は通信講座でも取得を目指せる
編み物資格は、教室へ通わなければ取得できないものばかりではありません。
自宅で勉強したい人向けの通信講座もあります。
SARAスクールの編み物資格講座
SARAスクールの編み物資格講座では、編み物マイスター®と手編みニットデザイナーの2資格に対応しています。
カリキュラムでは、編み物の道具や毛糸などの基礎から、棒針編み・かぎ編み、編み図、実践的な編み方まで学習します。
現在は紙教材を使う通常講座のほか、スマートフォンやPCなどで学べるオンライン講座も用意されています。
特にプラチナコースでは、所定の課題を修了することで試験免除による2資格の認定を目指せる点が特徴です。
そのため、
「試験だけを自分で受けるより、教材に沿って基礎から勉強したい」
「教室へ定期的に通うのが難しい」
「2資格をまとめて取得したい」
という人は比較候補にしやすいでしょう。
一方、かぎ針編み・棒針編みの講師課程を段階的に進みたい人は、日本手芸普及協会などのカリキュラムとも比較してから決めるのがおすすめです。
料金やキャンペーン、受講条件は変更される可能性があるため、申し込み前に最新情報を公式サイトで確認してください。
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