「編み物の先生になるには資格が必要?」
「かぎ針編みを教えられるようになりたいけれど、どの講師資格を取ればいい?」
趣味で続けてきた編み物を人に教えたいと思ったとき、気になるのが資格の必要性です。
結論からいうと、一般的な編み物教室を開いて編み物を教えるために、特定の編み物民間資格が一律に法的必須というわけではありません。
編み物講師になるために資格が絶対必要というわけではありませんが、認定講師として活動したい場合や、体系的に指導技術まで学びたい場合には資格取得が役立ちます。
また、特定団体の認定制度や教材などを利用して教える場合には、その団体が定める資格や登録条件を満たす必要があります。
この記事では、編み物講師を目指している方に向けて、講師資格の種類、かぎ針編み・棒針編みの資格、資格なしでできること、教室を開く場合の考え方まで解説します。
編み物講師になるのに資格は必要?
まず知っておきたいのが、「編み物講師」と「特定団体の認定講師」は分けて考える必要があることです。
自分で編み物教室やワークショップを開き、一般的な編み物を教えることについて、特定の民間資格が一律に必須とされているわけではありません。
そのため、十分な技術や指導力があれば、資格を持っていなくても編み物を教える活動自体は考えられます。
一方で、
- 特定団体の認定講師として活動する
- 団体の認定教室として活動する
- 団体指定の教材・カリキュラムを教える
- 上位の認定資格へ進む
といった場合は話が変わります。
それぞれの団体が定める認定条件を満たす必要があります。
「編み物を教えるために資格が必要か」と「認定講師として活動するために資格が必要か」は別の問題です。
編集部では、資格を取るか迷っている場合、まず「自分のオリジナル教室を開きたいのか」「特定団体の認定制度を利用したいのか」を決めることをおすすめします。
編み物資格について全体像から確認したい方は、代表的な資格の種類や取り方、費用、資格を活かせる仕事までまとめた記事も参考にしてください。
▶ 編み物資格とは?おすすめ資格・種類・取り方・費用・仕事まで解説
編み物講師資格にはどんな種類がある?
編み物講師を目指す場合、選択肢は1つではありません。
代表的なものとして、
- 日本手芸普及協会のかぎ針編み・棒針編み講師科
- 手編みニットデザイナー
- 編み物マイスター®
などがあります。
ただし、これらはすべて同じ性格の資格ではありません。
特に大きな違いが、実技を段階的に学んで講師認定を目指すタイプか、編み物の知識を資格試験で証明するタイプかです。
日本手芸普及協会の編み物講師資格
本格的にかぎ針編み・棒針編みを学びながら講師を目指したい場合、公益財団法人日本手芸普及協会のカリキュラムが候補になります。
現在の手編み学習システムは、かぎ針編み・棒針編みそれぞれについて、
入門科
↓
講師科
↓
指導員
と段階的に進む仕組みです。
さらに、かぎ針編みと棒針編みの両方を指導員まで修了すると手編み准師範へ進めます。
編み物講師科へ進むには入門科から
いきなり講師科だけを受講する仕組みではありません。
通信講座の場合も、初めて学ぶ人は入門科からスタートし、入門科を修了すると講師科へ申し込めます。
入門科では、かぎ針編み・棒針編みの基礎技術を学びます。
その後の講師科では、製図など、より専門的な内容へ進みます。
たとえば、かぎ針編み講師科では製図と割り出し方を学び、自分のサイズに合わせたニットウェアを編めるようになることが目標とされています。
人に教えることを目的にするなら、作品を完成させられるだけでなく、製図やサイズ調整などを体系的に理解することも重要です。
編み物講師資格は通信でも目指せる
日本手芸普及協会では、かぎ針編み・棒針編みともに通信で講師科まで学習できます。
現在、かぎ針編み講師科通信講座は36,300円(税込)と案内されています。
ただし、講師科は入門科修了者が対象です。
また、講師科のすべての課題を提出して採点が完了し、入門科の修了証を取得している場合、講師認定証を申請できます。
現在の講師科認定証申請料は19,800円(税込・送料含む)です。
受講料だけで講師資格取得までの総費用になるわけではないため注意しましょう。
料金は変更される可能性があるので、申し込み時には最新情報を確認してください。
指導員・准師範・師範へ進むこともできる
講師科よりさらに上を目指したい場合は、指導員があります。
現在、通信講座で学べるのは講師科までで、指導員は対面学習です。
かぎ針編み・棒針編みの両方を指導員まで修了すると手編み准師範へ進め、さらに条件を満たすことで師範を目指すルートがあります。
そのため、短期間で資格名を取得することより、長期的に編み物の指導者として技術を高めたい人に向いた資格体系といえます。
ヴォーグ学園で編み物講師資格を目指す方法
日本手芸普及協会のカリキュラムは、ヴォーグ学園の資格取得講座でも学べます。
ヴォーグ学園では現在、かぎ針編み・棒針編みについて入門・講師・指導員などのコースが開講されています。
たとえば、かぎ針編み講師コースでは、入門コース修了者が製図や割り出し方などを学びます。
修了後は講師認定の免状を取得でき、ヴォーグ学園では、かぎ針編み教室を開いて入門コースのニット小物を教えられるようになると案内しています。
「資格試験だけを受ける」というより、実際に講師から指導を受けながら技術を身につけたい人が比較しやすい方法です。
ヴォーグ学園で編み物資格を取りたい方は、かぎ針・棒針の講座内容や資格取得までにかかる費用も確認しておきましょう。
▶ ヴォーグ学園で編み物資格は取れる?かぎ針・棒針の講座・費用を解説
手編みニットデザイナーは編み物講師を目指す人にも候補
手編みニットデザイナーは、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する資格です。
資格試験では、編み図の見方、毛糸・編み針の選び方、作品の仕上げ方などの知識が問われます。
また、棒針編み・かぎ編み・アフガン編みなどについても理解が求められます。
現在の試験概要は、
受験資格:特になし
受験料:10,000円(税込)
受験方法:在宅受験
合格基準:70%以上
です。
認定団体では、資格取得後は自宅やカルチャースクールで講師活動ができると案内しています。
日本手芸普及協会のように入門→講師→指導員と段階的に進む資格体系とは異なるため、両者を同じものとして比較しないことが重要です。
講師資格を選ぶときは、「講師という言葉が付いているか」だけでなく、どのような知識・実技を身につけて取得する資格なのかを確認しましょう。
編み物マイスター®は講師を目指すならどう?
編み物マイスター®は、日本生活環境支援協会(JLESA)が認定する資格です。
編み物の種類、道具、毛糸、編み方、編み図、作品の手入れなど幅広い知識が対象です。
こちらも受験資格は特に設定されておらず、在宅で受験できます。
手編みニットデザイナーと一緒に取得を目指せる通信講座もあるため、「編み物について体系的に勉強しながら資格を取得したい」という人の候補になります。
ただし、講師活動を第一目的にする場合は、資格名だけで判断しないようにしましょう。
編集部では、将来どのような内容を誰に教えたいのかを決め、それに必要な実技と知識を身につけられる資格を選ぶことをおすすめします。
かぎ針編み講師資格を取りたい場合は?
「編み物全般ではなく、かぎ針編みを教えたい」という人も多いでしょう。
ラッコキーワードでも「かぎ針編み講師資格」には独立した検索需要があります。
日本手芸普及協会では、かぎ針編みについて入門科→講師科→指導員と進めます。
講師科では製図・割り出しなども学ぶため、単に基本の編み方を覚えるだけではありません。
将来的に、
- かぎ針編み教室を開きたい
- 初心者へかぎ針編みを教えたい
- 自己流から指導できるレベルへ進みたい
という人は、かぎ針編みに絞って資格を比較するのがおすすめです。
かぎ針編みの資格だけを詳しく比較したい方は、講師資格や通信講座、取得方法までかぎ針編みに絞って確認すると選びやすくなります。
▶ かぎ針編み資格はどれがいい?講師資格・通信講座・取得方法を解説
編み物講師資格を通信で取りたいならSARAも比較
通学が難しい場合は、通信講座で資格取得を目指す方法があります。
SARAスクールの編み物資格講座では、
編み物マイスター®
手編みニットデザイナー
の2資格に対応しています。
編み物の道具や毛糸といった基礎知識から、棒針編み・かぎ編み、編み図などについて自宅で学べるのが特徴です。
日本手芸普及協会の「講師科」と同じ資格ではない点には注意してください。
そのため、
「かぎ針・棒針の講師科を段階的に修了したい」
→ 日本手芸普及協会系
「自宅で編み物について体系的に学び、資格取得を目指したい」
→ SARAなどの通信講座
というように目的を分けて比較すると選びやすくなります。
最新のコース内容や料金は変更される可能性があるため、申し込み前に公式サイトを確認してください。
▼▼ SARAの編み物資格はこちら ▼▼
諒設計で編み物講師に役立つ資格を目指す方法
諒設計アーキテクトラーニングでも、編み物マイスター®と手編みニットデザイナーに対応する講座があります。
特に手編みニットデザイナーは、認定団体が資格取得後の講師活動を想定している資格です。
一方、日本手芸普及協会の講師認定とは別制度なので、
- どんな資格を取得できるのか
- 実技をどの程度学べるのか
- 資格取得後にどんな教室を開きたいのか
まで確認して選びましょう。
「短期間で資格を取得できるか」だけでなく、人に教えるために自分が必要としている知識・技術を学べるかを見ることが大切です。
最新料金・受講期間・コース内容は公式サイトで確認してください。
▼▼ 諒設計の編み物資格はこちら ▼▼
編み物講師資格を取って教室を開くまでの流れ
資格を取得しただけで、自動的に生徒が集まるわけではありません。
実際に教室を始めるなら、資格取得とは別に準備が必要です。
1.誰に何を教えるか決める
まずは教室の対象者を決めます。
たとえば、
完全初心者向け
かぎ針編み初心者向け
小物作り中心
ウェアまで作りたい人向け
親子向け
などです。
対象者によって必要な指導力も変わります。
2.自分の技術を確認する
「作品を作れる」と「人に教えられる」は同じではありません。
初心者がどこでつまずきやすいかを理解し、間違いの原因を説明できることも必要です。
資格取得のために体系的に学ぶことは、この部分を整理するきっかけにもなります。
3.教室の形式を決める
自宅教室だけでなく、
レンタルスペース
カルチャースクール
オンラインレッスン
単発ワークショップ
なども考えられます。
最初から大規模な教室を作る必要はありません。
4.料金や教材を決める
受講料金、材料費、キャンセル条件なども事前に決めておきます。
認定団体の教材や名称を利用する場合は、利用条件も確認してください。
5.生徒を募集する
SNS、自分のWebサイト、地域の告知、カルチャースクールなど、集客方法も必要です。
編み物講師資格は教室開業のゴールではなく、教えるための知識・技術を整える一つの手段と考えましょう。
編み物講師資格はどれがいい?目的別の選び方
かぎ針編みを本格的に教えたい
日本手芸普及協会のかぎ針編み講師科などを比較するとよいでしょう。
入門から段階的に進み、製図なども学べます。
棒針編みも含めて高度な技術を身につけたい
かぎ針・棒針の両方を学び、指導員や准師範など上位課程まで進む方法があります。
短期取得より、長期的な技術習得を重視する人向けです。
自宅で資格取得を目指したい
通信・在宅受験に対応した資格が候補です。
手編みニットデザイナーなどは、通学せずに資格試験を受けられます。
また、日本手芸普及協会でも講師科までは通信で学習できます。
どの資格にするかまだ決められない
最初から講師資格だけに絞らず、編み物資格全体を比較しましょう。
資格の取得方法や学習内容まで並べてみると、自分に必要な資格が見つけやすくなります。
どの編み物資格を選べばよいか迷っている方は、資格の特徴や通信講座を目的別に比較して選ぶと判断しやすくなります。
▶ 編み物資格はどこがいい?おすすめ資格・通信講座を目的別に比較
編み物講師資格を選ぶときの注意点
「資格取得=すぐ先生になれる」と考えない
資格は知識や学習成果を示す材料になりますが、実際の指導ではコミュニケーションや説明力も必要です。
初心者へ教えたいなら、初心者が理解できる言葉で説明できるかも重要になります。
資格の認定団体を確認する
「編み物講師資格」という1つの資格が存在するわけではありません。
それぞれ認定団体・取得条件・学習内容が異なります。
資格名だけでなく、誰が認定しているのかまで確認してください。
講師資格取得までの総費用を見る
受講料だけではなく、
- 教材費
- 認定証申請料
- 試験料
- 上位コースの費用
などが必要になる場合があります。
講座の表示価格だけで「安い」と判断せず、希望する講師資格を取得するまでの総額を確認しましょう。
編み物講師資格に関するよくある質問
編み物教室を開くのに資格は必要?
一般的な編み物教室を自分で開くことについて、特定の編み物民間資格が一律に法的必須というわけではありません。
ただし、特定団体の認定教室として活動したり、指定カリキュラムを教えたりする場合は、その団体の条件を確認してください。
独学でも編み物講師になれる?
資格なしで編み物を教える活動自体は考えられます。
ただし、人へ教えるなら自分で作品を作れるだけでなく、編み方の理由や修正方法を説明できる力も必要です。
独学で不足を感じる部分があるなら、講師科などで体系的に学ぶ価値があります。
編み物講師資格は通信でも取れる?
選ぶ資格によります。
日本手芸普及協会では、かぎ針編み・棒針編みとも講師科まで通信で学べます。指導員は対面学習です。
また、手編みニットデザイナーは在宅受験に対応しています。
編み物講師になるならかぎ針と棒針の両方が必要?
必ず両方の資格を取得しなければ編み物を教えられないわけではありません。
かぎ針編みだけを専門に教える方法もあります。
ただし、日本手芸普及協会で手編み准師範へ進む場合は、かぎ針編み・棒針編みの両方を指導員まで修了することが条件です。
まとめ|編み物講師資格は「どんな先生になりたいか」で選ぼう
編み物を教えるために、特定の民間資格がすべての人へ一律に必須というわけではありません。
しかし、編み物の技術を基礎から体系的に学び直したい場合や、特定団体の認定講師として活動したい場合には、講師資格を取得するメリットがあります。
日本手芸普及協会では、かぎ針編み・棒針編みについて入門科→講師科→指導員と段階的に学べます。
一方、手編みニットデザイナーのように在宅試験で取得でき、認定団体が講師活動を想定している資格もあります。
編み物講師資格は「先生になるために何か1つ取ればいい」と考えるのではなく、自分が何を・誰に・どのレベルまで教えたいのかを決めてから選びましょう。
編集部では、本格的な技術習得を重視するなら段階的な実技カリキュラム、自宅で資格取得を目指すなら通信・在宅型というように、将来の教室スタイルまで考えて比較することをおすすめします。

コメント